2014年5月10日土曜日

スラロームの基礎を考える イメトレ編 その2 見るべき素材は3種類

スラロームの基礎を考える、イメトレ編、その2では、「完成形のイメージを作る」のやり方の話を書いていきます。

イメトレの素材の候補は、ちまたにあふれる動画や写真などたくさんありますが、中には「かっこよくても参考にならない」とか「本当はいい素材でも、読み取りにくいもの」もあります。カッコいい素材はスキーへのモチベーションをあげるためには意味がありますが、「参考にならないもの」や「読み取りにくいもの」は、誤ったイメージを作る原因にもなり、これらをたくさん見ても実は上達できません。

とうことで、完成形のイメージを作ることを目的にした場合に、何をどう見るべきか、という話を書いていきます。

■何を見るか?
自分の滑りの目指すべき完成形のイメージを作るために効果的にイメトレをするためには、3種類の素材を見るべきだと思っています。それは、「ワールドカップレーサーの滑り」「自分の滑り」、そして「自分と比較できる身近なエキスパートの滑り」です。

目標としての「ワールドカップレーサーの滑り」をみることは重要ですが、これだけをみてもあまり効果は上がりません。出発点としての「自分の滑り」がないとイメージが自分の動きにつながらないからです。そして、「自分の滑り」を見たことがない人は、たいてい実力以上に自分をうまいと過信しています。さらに、その過信した実力をベースに非常に難しい課題設定をしがちです。まずは、客観的な事実として出発点である「自分の滑り」を把握して、今何が必要なのかを把握することから始めるのが大事です。

また、ワールドカップレーサーの滑りを目標に設定するのはよいのですが、残念ながら一緒に滑る機会も、同じコースを滑る機会もなかなかありません。このため、違うにしてもどこまで違うのかがなかなか具体的に理解出来ません。自分の滑り同じコースを滑ってくれる「身近なエキスパート」と比較すると、より具体的にギャップが明らかになり、上達を加速するイメージの具体化が進みます。

ということで、上記の3つを組み合わせてみることが効果的だと私は思っています。

まだまだ書きたいことはあるのですが、長くなったので今回はここまで。
次回は、ワールドカップレーサーの滑りの見方について書きたいと思います。

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