2014年8月1日金曜日

スラロームの基礎を考える イメトレ編 その12 身体の動かし方 

だいぶ間があきました。

スラロームをする上での身体の動かし方の基礎を考えるというお題で、「身体を谷に落とす」イメトレの話を書きます。

まず動画。
実際に滑っているときも切替でこれぐらいドスンと内側に身体を落とします。



この動きがどこででてくるか、という前提条件をあわせるために、ターンの切替をモデル化(本当の動きを全て忠実に表現、再現するのではなくて、目的にあわせて重要な部分を抜き取って単純化することをモデル化といいます)を共有します。

前から見た動画と後ろからみた画像でちょっと比較がしにくいですが、切り取ったのはこの部分です。

スラロームの基礎を考える イメトレ編 その10 どこを動かすのかでも書いたとおり、
ターンのマキシマムで入っている腰の位置(A)を、次のターンのマキシマムでの腰の位置(B)に移動すると考えます。




下の写真でターンの内側に腰をぐいっといれたところが、動画の最初の椅子に座っている位置((A)に相当)です。
ここから、次のターンの内側に腰をぐいっといれたところが運動後に座っている椅子の位置((B)に相当)になります。


ポイントは、2つ。
一つ目は、本当にどすんと落ちること。
二つ目は、切替ではスキーを回したり、ずらしたりしないので、外足のインエッジでグリップしていることを意識することです。足の向きは変わりません。

最初の椅子から立ち上がるところは、イメトレでは自分の筋力で立ち上がっていますが、実際にはスキーが回り込むことで自動的に傾きが戻ってくるので、力の使い方が違います。なので、身体が落ちる感覚としては後半だけが意味を持っています。

こんな動きを夏の間に練習していたら、私自身としては、かなり雪上のイメージがスムーズになりました。

以下、蛇足。

谷回りや切り替えを語ることが上級者の証のような雰囲気もありますが、実は手っ取り早く完走率を上げたり、タイムを稼ごうと思ったら、これらを考えるよりも、山回りの質を上げる努力をする方がずっと効果があります。上達の順番としても、山回りできっちりと足場を作れるようになってから切り替えや谷回りに手を着けた方がわかりやすいし、大きく動けて出来ることも増えてきます。

にも関わらず、その最優先の山回りではない話を何故するかと言えば、「身体を谷に落とす」という動きがわかりにくいからです。そんなわかりにくいことを雪上で0から覚えていては時間がいくらあっても足りません。そこで、雪上に行く前に動きを理解して、雪上の時間を効率的に使おうという狙いです。

でも、コレだけやってもあまり効果が出ないので、実際の滑りをイメージしながらやるのは言うまでもありません。

2 件のコメント:

KNJ さんのコメント...

最後の写真は、スキーが点線に平行になるように、身体の向きを修正すると、イメトレのフォームと近くなるよね

kz さんのコメント...

そうなんですが、手持ちの材料で簡単に済ませまてしまいました。


ライン取りの話とかも書きたいので先進めちゃいます。