2015年5月24日日曜日

スキーブーツR&Dのカウンセリングに行ってきました。

先日スキーブーツR&Dでカウンセリングを受けてきました。内容はもちろん来年のブーツの相談です。
たくさんの要望と疑問を携えて、予約した白山の事務所に突入です。
でも、私の要望や疑問、現状の自分の滑りのYoutubeのURLをメールで送ってからのカウンセリングなので、始まる前から山本さんからの答えもすでに決まっていました。まぁ話が早い(笑)。

ということで、今回のスキーブーツR&Dでのカウンセリングの要点を忘れないように自分用のメモとしてここに書いておきます。

一応念のため書いておくと、スキーブーツR&Dのカウンセリングは、「カウンセリング」を名乗るだけあり、その人個人にあわせて対応が異なります。その人ごとにどんなことをしたいか、どんなレベルで実現したいのかを紐解き解決策を提案してくれます。
なのでこれから書くことはブーツ固有の問題ではなく、私と対象のブーツの関係においての結論となります。みんながみんなこうしなくてはいけないという話でありませんし、全く逆方向に当てはまらない人もたくさんいる話です、ということをお断りしておきます。

と前置きをおいた上で、今回のお話。
私の場合、ブーツ設計の観点からみると、前後ポジションの修正、つまり前傾角を起こす必要があるという話になりました。そしてその前提で考えると、柔らかくなったと感じるアトミックのブーツでも130が適切であり、150はオーバースペックとのことでした。

さて、大騒ぎしている前傾角の話から。
スキーブーツの前傾角は製品ごとに決まっていますが、ブーツの設計として決めているのはブーツを履いた人のスネの角度だけ。製品の前傾角はできるだけ多くの人に合うようにと考えた平均的な前傾角であり、別に新しい設計コンセプトとして前傾角を強くしているわけではないとのこと。
つまり私にとっての最適なスネの角度というのは製品に関係なく決まっており、製品の角度にあわせて滑りやポジションを変えるのではなく、自分の体に合わせて正しいスネの角度になるように調整するべきであるという話でした。
まぁ山本さんからは昔から言われている話なんですけどね。

ちょうどいい自分の写真がないのですが、ここにも書いたことのあるスキーグラフィックの2011年9月号「ブーツを見る目感じる目」に同じ話題があるので引用してみました。

SG誌2011年9月号の記事から引用

この記事自体とても貴重なことを発信していていると思ったので全文をPDF化して保存してあるのですが、ちょっと記事が推敲不足な感じで全文載せられませんので、いるところをちょこっとだけ。そもそも全部載せたら引用の範囲を超えてしまいますしね。


SG誌2011年9月号の記事から引用
製品の前傾角のままの皆川賢太郎選手

SG誌2011年9月号の記事から引用
前傾角も調整した皆川賢太郎選手

後者のほうが立ち姿も自然で綺麗ですよね。

次にブーツフレックス。
「130はぐにぁっと潰れて怖い」
「柔らかすぎて二段モーションになってしまう」
という実際に滑った感想も述べましたが、
「それは前傾角があってない状態、つぶれやすい状態で使っているから。」
とのこと。
前傾角を適切にすれば、製品の設計上私の体重を支えるのには130が適切であり、150はオーバースペックというお話でした。
某選手(名前は内緒です)が過去に使ったシェル(店頭には並ばない本物の選手用)も触らせてもらったのですが、意外と柔らかいものでした。

「もちろん130でも150でもかいぞーさんが選定したブーツで作りますよ」
という話もありましたが、
「ただ、ブーツの設計上、スキー本来の動きは130で十分にできますよ」
と言われてしまうとなぁ。
自分で内心感じている感覚と設計上の説明も合致してしまっているし。

ここまでくれば、
「前傾角も調整して130にすればいいじゃん」
という話なのですが、前傾角を起こすのは大きな設計変更なので、いつも利用しているベーシックコースでは対応できなくて、スペシャルコースになってしまいます。
そうなると金額が跳ね上がってしまうんですよねぇ。

そこで最後に、
「かいぞーさんは、スキーをする上でブーツにどこまで求めますか?」
という質問を受け、宿題となったわけでございます。

さて、どうしたものか。

9 件のコメント:

KNJ さんのコメント...

答は出ていて、それを実行するだけの環境が整ってるかどうかだけの問題ジャン

kz さんのコメント...

まぁ。身も蓋もない。

gyochan さんのコメント...

なお、ドリームジャンボ宝くじの発売期間は6/5までです。

kz さんのコメント...

まぁ。ステキなアイディアですこと。

s_takky さんのコメント...

前傾角については同じだなぁ
ただ、「前回製作した時にも言ったかもしれないけど」という前置きがあったものの記憶にない…
スペシャルコースを強く勧められてたら当時もかなり悩んだはずだし…

kz さんのコメント...

前回はベーシックを前提に会話していた(つまり、最初に予算設定をした)ので、前傾角の話にあまり踏み込みませんでしたが、今回はそういう前提なしに「これが気になるんです。こうなってほしいんです。」という話をしたので、予算の話が最後に来たという感じです。

元気に動けるうちに試しておきたい気もするんですよねぇ。

s_takky さんのコメント...

ここで一つ疑問が…
アトミック・レッドスターのフレックス展開って、カタログ上でも170-150-130ですよね?
それでも130を勧められるって事は、フレックスインデックス自体は他者と数字的には同じって事なのかな?
数字だけ上にシフトしていると思ってたからちょっと意外
ノルディカが150-130-110で展開していて今回130が妥当って話になったんでちょっと気になったんですが、体重を加味した結果なのかな?

kz さんのコメント...

s_takkyさん

はっきりとは聞けませんが、つなぎ合わせて想像した感じでは、どうやらRedSterになってから前より前傾が強い状態=足首が曲がった状態になることに関係するそうです。
つまり、ブーツがつぶれやすいポジションになってしまうので、その結果硬いものがほしがられてしまうという構造のようです。

なので、前傾角を適正にするのであれば、他社とそれほど違わないようです。

kz さんのコメント...

s_takkyさん

ちなみに、スペシャルコースであれば150でも適正範囲内になりますとのことでした。